今回の結論:「中庭がある」「そらのまがある」だけでは比較できません。候補地で実現できる寸法、室内からの見え方、外構・排水・維持費まで同じ条件で聞くことが、豪華な実例写真を自分たちの計画へ置き換える第一歩です。

X、動画、公式サイト。それぞれ見たいところ

情報源見るものそのまま信じないもの
X検討者や施主が、提案・外構・暮らし方のどこで迷っているか個別の価格、担当者評価、ひとつの体験を会社全体へ広げた評価
YouTube玄関からLDK、中庭までの動線、窓越しの視線、屋外との距離感広角撮影で大きく見える寸法、撮影時だけ整えた使い方
メーカー公式商品や空間の定義、構法、実例の面積・階数・設計意図同じものが、わが家の土地と予算でもできるとは限らない

投稿は、相談で聞いてみたいことを見つけるきっかけにしています。投稿者の画像や文章は転載せず、公式情報で確認できないことは断定しません。価格や仕様は時期・地域・敷地条件で変わるため、最終的には各社から受け取る図面・仕様表・見積書で確認します。

積水ハウス:大きな実例を、わが家の土地ならどうなる?

公式実例では、中庭を住まいの中心に置き、大開口や半屋外空間を介してリビング・ダイニングとつなぐ計画が見られました。一方、確認した実例のひとつは延床119.4坪です。提案力の参考にはなりますが、そのまま都心の候補地へ当てはめることはできません。

私なら、ここを聞きたい:限られた土地でも「室内から視線が抜ける」「外からの視線を避ける」「リビングと庭の中間領域をつくる」の3点を、どの寸法と費用で成立させられるか。中庭を小さくした代替案も同時に見せてもらいます。

住友林業:庭の数より、役割と植栽を分けて見る

公式実例では、東西の庭を「眺める庭」と「遊ぶ庭」に分け、玄関の坪庭も含めて役割を持たせています。アオダモ、松、モミジなどの植栽と、室内へ入る光や季節の変化が一緒に説明されていました。中庭の価値は面積だけでなく、どの部屋から何を見るかで変わると分かります。

私なら、ここを聞きたい:建物と外構を一体で考えたとき、樹種選定、成長後の見え方、照明、排水、剪定まで誰が計画するか。外構を別契約にする場合も、窓位置と植栽位置がずれない進め方を確認します。

ヘーベルハウス:そらのまを「2階の外部空間」として測る

公式情報では、「そらのま」は2階リビングとつながり、室内のようにも使えるベランダ空間として紹介されています。水遊び、食事、くつろぎなど多様な使い方が示されていますが、実際の使いやすさは広さ、ルーバー、隣家の窓、風雨、動線で変わります。

私なら、ここを聞きたい:中庭を十分に取れない土地で、そらのまから得られる空・光・プライバシーを図面上でどう確認するか。床、防水、排水、家具の収納場所、道路や隣家からの視線も、完成イメージとは別に確認します。

動画を見るときは、止める場所を決める

  • 間取り図:庭の面積ではなく、LDK・玄関・水回りとの位置関係を見る
  • 窓の正面:庭だけでなく、壁・隣家・空がどの割合で映るかを見る
  • 室内外の境目:段差、軒、サッシ、カーテン、家具を置く余裕を確認する
  • 屋外へ出る場面:キッチンから物を運ぶ距離と、雨天時の使い方を想像する
  • 概要欄:延床面積、敷地面積、撮影主体、広告・紹介関係を確認する

3社へ持っていく12の質問

  1. 候補地の方位・隣家・道路条件から、中庭または屋外空間を置く理由は何か
  2. 庭やそらのまの有効寸法と、室内から見たときの窓・壁・空の割合はどうなるか
  3. 冬至と夏至、それぞれの時間帯で室内のどこまで光が入るか
  4. 道路、隣家の1階・2階、将来建つ建物からの視線をどう遮るか
  5. 窓を開けた状態で、リビングの家具配置と庭への動線が両立するか
  6. 雨水の流れ、排水口、落ち葉、泥汚れ、積雪時の扱いをどう考えるか
  7. 植栽・照明・塀・デッキを誰が設計し、建物とのつなぎ目まで誰が担当するか
  8. 樹種ごとの成長後の高さ、根、落葉、剪定頻度をどう見込むか
  9. 建物、サッシ、外構、防水、照明の追加費用を分けて示せるか
  10. 中庭を小さくする案、設けない案、2階の屋外空間に替える案も比較できるか
  11. 完成直後ではなく、5年・10年後に必要な清掃と修繕は何か
  12. 写真や動画で気に入った要素のうち、この敷地と予算で再現できる範囲はどこか

同じ質問を3社へ渡し、回答を「図面に反映」「見積もりに反映」「口頭説明のみ」の3段階で記録します。提案の印象ではなく、どこまで具体的に答えてもらえたか、あとから比べやすくするためです。

3社のどこが気になるか、比べてみる

この12項目で得た回答は、3社比較の記事へ追記します。土地が決まる前は仮説として、候補地が決まった後は敷地固有の回答として分けて残します。

3社の比較軸を見る